【埼玉県市議長会会長に就任しました!】

 

4月22日に熊谷スポーツホテルPARK WINGで開催された埼玉県市議会議長会定期総会にて、前会長の須永宣延熊谷市議会義長が任期満了により退任され、新会長に私、野本翔平行田市議会議長が就任させていただきました。

1年間、行田市議会が埼玉県市議会議長会の会長市としての仕事を務めさせていただきます。

行田くにこ行田市長にも地元市長として今後県議長会の事業に出席していただくことなどを報告してきました。

議長会関係の仕事は、議長・副議長・議会事務局が主に行います。特に、各主事業の連絡通知や資料作り、会場の設定などの裏方業務を担う議会事務局職員の負担が大きいため、行田市議会事務局も今年度は会計年度職員(いわゆる臨時採用)さんを増員して対応します。

そんな労力を費やしていったい議長会は何の役に立っているんだろう、という当たり前の質問にもちゃんと答えていく必要があると思っています。

僕自身も議長会が何をしているのか、自分が副議長になるまでほとんど知りませんでした。

議長会なんていうと、なんだか議長だけで集まって適当な話でもしてあとは宴会してる、みたいな、きっとそんなイメージを持っている人も少なくない、いや、きっとそういう印象の人の方が今はとても多いと僕は思っています。僕もそうでしたから。

でも実は結構重要な提言を沢山してくれている全国組織なんです。

市議会議長会の最上位の組織が全国市議会議長会です。全国の市議会からさまざまな課題・提言などを取りまとめて、国・県に対して要望書を提出しています。

(全国市議会議長会の要望活動の内容)

https://www.si-gichokai.jp/request/request-iin/gyosei/index.html

こういう資料を読んでみると、結構大事な提案をしてきていると僕は思います。

例えば最近のところでは、地方議会でどうやって多様な人材を取り込んでいくか、そのために議会におけるジェンダーギャップの解消や、子育て・介護などへの対策の必要性なども提言していたり。

全国市議会議長会がこういった提言をしてくれると、行田市をはじめ全国のたくさんの小さな市町村の議会でも、それを一つの手本として自分たちの議会のルールを改善してくことができます。

そんな手本がなくてもそのくらい自分たちで提案して変えていけるのでは?という意見も当然あると思います。

でもそれが意外と出来ていないのが地方議会の現状です。なぜ出来ないのか、その理由はシンプルです。議員の多様性の低さであり、なり手不足であり、そもそもその市町村自体の人口減少・少子高齢化による地域全体の停滞感や閉塞感だと僕は思います。

要するに、まあそうは言っても現状維持でいいんじゃないか派が大多数を占めていて、いやいや時代に合わせて変えなきゃいけないところもありますよね派がどうしても少数になってしまう社会構造です。

全国市議会議長会の提言は、そういった地方の少数派を後押ししてくれるものが多いと僕は思います。

全国市議会議長会でもこう言っていますよ、と言えるわけです。そうすることで議論の範囲を、特定の地域の土着の話から、より一般的で普遍的で社会的な議論に開くことができます。

自分の体験談だけで議論しようとすると、相手の意見に対する反対が、そのまま相手の人格批判みたいに受け取られてしまうので、悪口の言い合いのようになってしまって建設的な議論が難しくなってしまいます。多くの地方議会でそういう状況が発生してしまっているように僕には見えます。

そんな中で、議長会の果たす役割はあると僕は思っています。客観的な立場から、今の地域社会の課題を取りまとめて、その課題を乗り越えるために必要な施策を国や県に求めていくことです。あともちろん先進事例の共有も。

最近の選挙では必ずテーマになる学校給食の無償化の問題も、これはまさに国が解決するべき課題だと僕は思います。今のままだと、子育て世代の奪い合いの道具になっているだけで、本来行われるべき議論、給食の質に関する議論、それはつまり日本の教育についての議論と言い換えてもいいと僕は思いますが、それが妨げられていると思います。この件については行田市議会からも国に意見書を提出したし、もちろん議長会からも提言されています。

そんなことを思いながら、埼玉県市議会議長会会長という要職を、微力ではありますが、誠心誠意、努めてまいる所存でございます。

頑張ります〜!

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