【音楽と、子育てと、上原さんの誕生日。(50歳おめでとうございます!)】

先日、熊谷の老舗のレコード屋さんモルタルレコードの2階のライブスペースで、上原ひでかず50歳記念ライブなるイベントが開催されて、僕たちのバンド行田ワクワクCityも3組の出演者のうちの1組として出演した。

他の出演者は、from嵐山町からやってきたロッケンロールバンド「ザ・ビジャノズ」と、この夜の主役、上原さんfromザ・クンパクンパ。

新型コロナウイルスのパンデミックから約2年半、僕たちのバンドは一切のライブも練習もしていなくて、この日のライブは本当に久しぶりの発表の機会だった。ちなみに、練習できなかったのはコロナが大きな要因でもあるけれど、この期間に我が家に次男が誕生したこともかなり関係している。以前のように長男を抱っこしながら練習したりすることは出来ないので、どのみちバンドは出来なかったようにも思う。

だからこの日も、僕たちはバンドと称して、家族みんなでステージで演奏させてもらった。

 

これが実現できたのは上原さんとモルタルの山崎さんの理解のおかげで、本当にありがたく思っています。わがままを聞いてくれてありがとうございました。

もうすぐ2歳と4歳になる子どもたちと一緒にライブできるのかどうか、実際のところ結構不安もあった。

どんな不安かというと、うまく演奏できるか、ということではなくて、ライブをする場所に小さな子どもと一緒に行くことを受け入れてもらえるのかどうか、というのが一番不安だった。

もちろん、上原さんも山崎さんも昔からの知り合いだし、2人とも素晴らしいクリエイターだからそこはきっと理解して受け入れてもらえるという信頼感はあった。

でもお客さんの方は、もしかしたら、中には、ライブハウスには子どもなんて連れてくるべきじゃない、という考えの方もいるかもしれないし、それはその場に行ってみないとわからないことなので、結構不安だった。

でも実際には、この日のお客さんたちは本当にみんな暖かく受け入れてくれて、子どもたちの振る舞いを笑ってくれて、僕たちも本当に楽しい時間を過ごすことができた。

そもそもライブ自体がめちゃくちゃ久しぶりだったので、トップバッターのビジャノズが始まった時、会場の照明がふうっと絞られて、ステージにビジャノズのマスクマンがすっと浮き出て、緊張気味にちょっとしゃべって、それから右手を振り下ろして、エレキギターの音がガアーーンガガーンと鳴り響いて、それが部屋の中に瞬時に充満していって、自分の全身がその空気に覆われていることを実感しながら、何とも言えない充足感を感じて、その時点で既に胸がいっぱいになっている自分がいた。

この感じ、あー、この感じだー。

としか言えない感じだった。

とにかく久しぶりだー、としみじみ感じた。そして何だかやたらと沁みた。

僕たちの出番は2番手。ビジャノズが存分に温めてくれたステージに親子4人編成で立たせていただいた。実際には僕らが立っちゃうと次男が泣いてしまったので椅子を借りて親は座って、子どもたちは立ったり座ったり、寝転んだり、自由な感じで演奏した。子どもたちはやっぱり最初はいつもと異質な空間に緊張して、ぎこちなく固まっていたり、僕らの足元にくっついて離れなかったけれど、だんだん慣れてきて、持っていったおもちゃ楽器で勝手に演奏し始めてくれた。次男は最後の方はかなりノリノリで僕もちょっと驚いた。2人ともありがとう!わがままな親に付き合ってくれて。

この日のために、一応、1週間くらい、寝る直前に家族4人で練習してきたので、その成果も少しは発揮できたと思う。本当はライブが決まった1ヶ月前から練習しなきゃしなきゃと思いながら、しかし毎晩子どもたちを寝かせながら自分たちも力尽きて寝てしまって全然練習できない日々を繰り返し続けて、これはもう子どもたちと一緒に練習も本番もやるしかないな、と本番1週間前に至って決心した。

でも今回、子どもたちと一緒にライブに出る、というチャレンジをしてみて本当に良かったと思う。これから僕たちが音楽活動をする一つのイメージが持てたし、何より、子どもたちにとってとっても良い体験だったと思う。楽しそうだったり、緊張していたり、戸惑っていたり、色々な複雑な感情が入り混じった濃厚な体験だったのではないかと親目線で思う。協力してくれたみなさんに改めて感謝します。

最後に、

こうやって、子どもと一緒に行ける場所や、行ける機会がちょっとずつ増えていくことが、地味だけど着実に子育て環境の改善に繋がっていくと思う。様々な場所で日々頑張って暮らしている親子が、1ヶ所ずつ、1回ずつ、今まで子連れで行ったことのなかった場所に子どもと一緒に行ってみて、色々なところでそのチャレンジがもし成功していったら、ちょっとずつだけれども確実にこの社会は子育てしやすい社会に変化していく。もちろん一方的じゃダメだから、事前に必要なことは確認したり、無茶はせずに、何よりも子どもたちの安全と健康第一っていうのが大前提で、子連れフロンティアを開拓していく、ていうことが色々な場所で発生してほしいと思う。うちももちろん、チャレンジしていく。

そんなわけで、

上原さん、最後になってしまったけれども、本当に50歳おめでとうございます!!!!!

お声がけいただいて、わがままも受け入れていただいて、本当にありがとうございました!!!!!

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