【月1マルシェ「ぬまのほとりであいましょう」のこれまでと今後】

皆様こんにちは!行田市議会議員の野本翔平です。いつもありがとうございます。

今日は関東でも雪が降りそうな天気で外は凍えます。

今回はNPO法人わわわ工房で毎月1回、行田市水城公園で開催している「ぬまのほとりであいましょう」について、これまでの経過や今後の展開などについて考えてみたいと思います。

大きなきっかけとなったのは、2019年6月の一般質問。(会議録↓)
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/gyoda/SpMinuteView.html?council_id=197&schedule_id=4&minute_id=8&is_search=true

この中で、水城公園でのマルシェの開催による賑わいの創出について提言しました。

そうしたところ、ちょうどタイミング良く、国の地方創生交付金を活用して市内でマルシェなどを開催し賑わいの創出や起業のサポートをしよう、という施策が動き出しました。

この補助制度の正式な名称は「行田市観光イベント事業補助金」と言って、行田市ではなくて、行田市観光協会(現在のおもてなし観光局)が担当でした。
https://www.gyoda-kankoukyoukai.jp/wp-content/uploads/2020/04/a66653f706fa675f7505eabd3a8f9723.pdf

この制度は、毎月1回定期的・継続的に賑わいを作るイベントを開催することを条件に、月5万円×12ヶ月=年間60万円の補助を、最長3年間まで継続支援してもらえるというもので、とても取組む意義のある制度だったともいます。(通常、補助制度は1年区切りで、ちょうど活動がうまくいくようになってきたところで切れてしまい、その後の事業継続が難しい場合が多いです。)

この制度ができたことによって、市内では「ぬまのほとりであいましょう」を含めて、4つのマルシェ(手づくり市、コンサートなども)が開催されるようになりました。開催場所は水城公園、行田商工センター前、忍城、古代蓮の里などです。

2022年3月までで3年間の補助期間が終わり、その後はそれぞれのイベントが自主的に開催されています。補助制度がなくなっても自主的に開催していけるようになることが、そもそも補助制度が3年継続だった理由なので、補助制度の成果はある程度出ていると思います。

ここからは、僕が一緒に取組んでいるNPO法人わわわ工房の「ぬまのほとりであいましょう」についてもっと詳しく見ていきます。

ぬまのほとりの「ぬま」というのは、開催場所である水城公園の忍沼のイメージと、何か好きなものに熱中する・ハマることを「沼にハマる」「沼る」と表現するのがちょっと流行っていたので、自分の好きな「ぬま」をみんなが持ち寄って、いろいろなぬまが集まるマルシェにしたいと思って、ぬまのほとりであいましょう、という名前にしました。

僕は実家が水城公園のすぐ近くにあり、子どもの頃からよく遊びにきていました。だからこの公園にはとっても親しみがあり、思い出もたくさんありました。

でも大学生になった頃からほとんど来なくなり、それ以降、自分の子どもが生まれて一緒に遊びに来るまでずっと来ていませんでした。

子どもと一緒に遊びに来るようになって、改めてこの場所っていい場所だな、と思いました。やっぱり大きな池があるから、空気も気持ちよくて、全体の雰囲気がとても良いと思いました。そこで、この場所でマルシェや子どもたちが一緒に楽しめるようなイベントがあると嬉しいと思いました。

マルシェなどのイベントを支援する制度ができたおかげで、僕たちのNPOでも子育て世代に楽しんでもらえるようなマルシェを開催してみることになり、今のぬまほとが誕生しました。

始めた頃は出店者を集めるのが大変でした。お客さんも本当にちらほらで、なんとか声をかけて集まってくれた出店者たちに、結局お客さんが少ないと次は出てもらえないので、いつもソワソワしていました。

でも、回を重ねるごとに段々と出店者さんも増え、出店者さんたちがお客さんを呼んでくれるのでお客さんも増えていきました。

最初は10店舗くらいをなんとか集めて、来場者も100人以下でしたが、最近では30店舗〜40店舗くらいが集まってくれるようになり、来場者も600人〜1000人くらいになってきました。

段々と規模が大きくなってくる中で、ちょっと立ち止まって考えなくちゃいけないと思うこともありました。

規模が大きくなれば、売り上げも上がると思うものですが、意外とそういうことでもなくて、出店数が増えても来場者が増えなければ各店舗の売上は増えないわけで、単に出店数が増えればいいというわけではありません。

また、売上の問題以上に大切なことは、やっぱりイベント全体の雰囲気や空気感、それにもともとのコンセプトである子どもたちや子育て中の親たちに楽しんでもらえるイベントをするということが一番大事なことで、ここの部分をしっかり心に留めておかないと、長続きしないと思いました。

いつも、ぬまほとの会場では子どもたちがたくさん走り回って遊んでいます。出店者さんの多くが子育て中の親たちなので、家族で一緒に来て出店してくれています。来場してくれるお客さんたちも子育て世代が多く、子どもたちが遊んでいる間に、ママやパパたちが友人たちとおしゃべりしたり、買い物をしたりして楽しんでくれています。

もちろん高齢者の方々や、中には障がいのある方々や、外国人の方々も来てくれます。そういう多様な人たちも来てくれることは本当にありがたいです。

僕がすごく大事だと思っているのは、子どもたちにとって、いろいろな背景を持つ人たちに、たまたま偶然出会うような場所を生み出すことです。そういう場所が今はすごく少なくなってしまっていて、例えば、障がいのある人は福祉施設、高齢者は介護施設、子どもは保育園・幼稚園・学校、そして大人は会社、という具合に、みんな分け隔てられてしまっていて、それぞれの場所に行けばそれぞれの属性の人たちに会えるけれども、それは何か目的を持ってその人たちに会いに行かないとダメなわけで、そんな機会なんて普通に生活している人には無いわけで。そうなるとやっぱりとても限られた範囲の、多様性のない人間関係の中で普段僕たちはみんな暮らしていて、子どもたちもそうなってしまっているので、やっぱり感受性や、いろいろな感覚が、狭くならざるを得ない状況にあると思います。だから、ぬまほとみたいに外でいろいろな人たちがいて、子どもたちが勝手に遊べるような場所はとても大切で、そういう部分をさらに充実させていきたいと思っています。

そんなわけで、今後のぬまほとの展開としては、

もっともっともっと色々なぬまが集まっていろいろな人たちが集まって子どもたちがいろいろな体験ができる場にしていくこと!

これを目指して取組んでいきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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